アメリカをはじめとする、海外では大きく報道されているエプスタイン事件。
被害者の証言を基に作られた「ジェフリー・エプスタイン~権力と背徳の億万長者~」が、Netflixで配信されているため、知っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、エプスタイン事件は、日本では、あまり報道されていません。
そこで今回は、エプスタイン事件はなぜ日本で報道されないのかを調査し、厳選して10つの理由を紹介していきます。
小児に対する児童買春の話が出てきますので、苦手な方はご注意ください。
エプスタイン事件とは?
エプスタイン事件とは、アメリカの投資家で大富豪のジェフリー・エプスタイン氏が、1990年代半ばから10年以上にわたって、自宅などで数十人の少女らに性的虐待していた事件です。
さらに、誰もが知る大物セレブたちに少女らを紹介し、児童買春をさせたとして起訴されています。
なお、エプスタイン氏は2019年8月に拘置所内で自殺しました。
エプスタイン事件が日本で報道されない理由10選
アメリカをはじめ、海外では連日、大々的に報道されているエプスタイン事件ですが、日本ではほとんど報道されていません。
海外であれだけ報道されているのに、なぜ日本では報道されないのか、気になっている人も多くいるのではないでしょうか。
そこで、エプスタイン事件が日本で報道されない理由を10選紹介していきます。
理由①事件の内容がヤバすぎる
ジェフリー・エプスタイン氏が所有する「エプスタイン島」で起きた10代少女に対する性加害の内容がヤバすぎて、報道するのが難しいのかもしれません。
エプスタイン島の本当の名前は、「リトル・セント・ジェームズ島」ですが、「ロリコン島」や「乱交島」と呼ばれて揶揄されています。
エプスタイン氏は経済的に恵まれない少女を好み、「マッサージ室」に訪問させて、1訪問当たり200~300ドル(約2万1000~3万2000円)の支払いをしていました。
わいせつな写真とアダルトグッズで飾られたエプスタイン氏の「マッサージ室」には、数十人の少女が出入りしていることが判明しており、中には14歳の少女もいました。
1人の少女が、1日に複数回訪問することもあったようです。
マッサージは全裸で行われ、ほぼ意図的な性的接触も含まれており、多くの女性がエプスタイン氏による性的接触を拒否しようとしたが、駄目だったと語っています。
そのほか、複数の女性たちからはこのような証言がありました。
- マッサージのために訪問した時、エプスタイン氏にレイプされたと主張。その時のことを、「怖かった。彼にやめてと言ったのに、彼はやめてくれなかった」と明かした
- エプスタイン被告から逃げたら、殺されたり拉致されたりする恐れがあった。彼にはそうしたことができると常々思っていた」「すごく怖かった」と証言している
エプスタイン氏の「小さな黒いアドレス帳」には、仏パリをはじめとする自宅を構える地域に住む100人以上の少女の名前が記されていたことも判明しています。
理由②島を訪れたセレブ有名人が多すぎる
エプスタイン氏の交友関係は、著名人や超セレブと言われる方たちが多く、ハリウッドや政財界に多数の人脈がありました。
エプスタイン事件の裁判資料が2024年1月1日に機密解除され、文書の中に、超大物有名人の名前があったため、海外では大スクープとして報道されています。
文書に名前が記されている主な人物を、以下にまとめました。
- 英アンドルー王子
- クリントン元米大統領
- トランプ前大統領
- マイケルジャクソン
- スティーブンホーキング博士
- ビルゲイツ
- デビッドカッパーフィールド
- ナオミキャンベル
- レオナルドディカプリオ
- ケイトブランシェット
- ブルースウィリス
- ウィルスミス
- トムハンクス
- レディガガ
文書に名前がありましたが、文書の中に彼らが違法行為に関与したことを示す記述は含まれていません。
むしろ、性犯罪が行われていたことは知らなかった人もいたようです。
特に、モデルのナオミ・キャンベルは、元恋人を通じてエプスタイン氏を紹介されたと明かしているものの、「彼がやったことは弁護の余地がない」と猛烈に批判しています。
しかし、エプスタイン氏と交流があったとして、文書に名前があったと報道するにしても、あまりにも大物すぎて、報道を躊躇うのかもしれません。
理由③エプスタイン文書の中に日本人の名前もあった
アメリカの名門、マサチューセッツ工科大学(MIT)傘下の研究所で所長を務める伊藤穣一氏が、エプスタイン氏から研究資金の支援を受けていたことが発覚しました。
そのため、研究者たちから抗議を受けるなど混乱が生じたため、メディアラボの所長だけでなく、ハーバード大学客員教授など多くの公職を辞めざるを得なくなりました。
伊藤氏は、純粋に研究費として資金提供を受けていたのですが、エプスタインが少女買春の犯人と知りつつ支援を拒否しなかったという理由で、大きな非難を浴びたのです。
伊藤氏は、2013年にエプスタイン氏と知り合い、エプスタイン氏の自宅を訪れたことや、資金援助を受けたことを認めて、謝罪しました。
しかし、エプスタイン氏の性加害行為に関わったことはおろか、本人が話しているのを聞いたことも、何らかの証拠を見たことも一切ないと言明しています。
伊藤氏がエプスタイン氏と交流があったことについて、日本でももっと報道されてもいいような気もしますが、この件について日本ではあまり知られていません。
理由④イギリス王子が提訴された
故エリザベス女王の次男であるアンドルー王子は、機密解除された文書の中に、69回も名前が記載されています。
アンドルー王子は、エプスタイン氏の自宅で未成年の少女と会っていることが判明しています。
アンドルー王子は、少女たちとの性的関係を強く否定し続けていますが、民事訴訟を起こしてきた被害者女性に、巨額の和解金を払っていることから、事件の関与が疑われています。
さらに、機密解除された文書の中で、「エプスタイン氏主催の乱交パーティーで、アンドルー王子と性的関係を持つよう強制された」と女性が主張しています。
当時自分は未成年であり、パーティーでは「アンドルー王子から要求されたらどんなことでもするように」言われたという証言も。
なお、アンドルー王子は、エプスタイン氏と親しい関係だったことが問題となり、現在は公務を引退しています。
理由⑤エプスタインが所持していた絵が怖すぎる
エプスタイン氏の自宅から押収された大量の美術品には、このような不気味な絵があります。
クリントン元大統領が青いドレスを着て、赤いハイヒールを履いてる姿が描かれています。
他にも、紙飛行機とジェンガで遊ぶブッシュ元大統領の絵もあり、この絵については、「9.11のテロを彷彿とさせる」と言われています。
美術品と言えるのかどうかわかりませんが、気味が悪い絵画です。
これらの絵は、ナ・ライアン・クライドさんが2012年にニューヨークアカデミーオブアートの卒業制作として描いた作品です。
しかし、なぜエプスタイン氏の自宅から押収されたか、謎は深まるばかりです。
理由⑥日本にもエプスタイン島と噂されている場所がある
2019年、瀬戸内海の豊島に、芸能事務所「アミューズ」の保養所が完成しました。
2700坪もの広大な土地を使い、高級ホテルかのような豪華な造りで、アミューズのアーティストやタレント、また職員たちが利用できる施設です。
しかし、この施設には、「日本版エプスタイン島」といった疑惑が流れています。
その理由は、豊島には、砂浜に196体もの子供の像が並んでいるため、豊島保養所で子供たちが被害にあっているのでは?という噂が浮上したからです。
さらには、アミューズに所属していた三浦春馬さんは、この保養所で行われている児童売春を告発しようとして殺害されたのでは?といった説も流れています。
しかし、これらは確実な情報ではなく、単なる噂です。
196体の子供の像は、台湾のアーティスト、リン・シュンロンの作品で、戦争やテロなど大人の都合で犠牲となった、世界中の子供たちへの哀悼を表した作品です。
アミューズの豊島保養所とエプスタイン島は、関連がないようですが、大手芸能事務所の噂なだけに、日本では放送しづらいのかもしれません。
理由⑦エプスタインは他殺という陰謀論がある
エプスタイン氏は、2019年8月、拘留されていたニューヨークの矯正施設で死亡しました。
死因は自殺であると発表されましたが、一部の法医学者などから他殺を疑う声が上がっています。
エプスタイン氏の検視に立ち会った検視官が、「首に多数の骨折が見つかり、舌骨や甲状軟骨などの骨折は、自殺では極めてまれだ」と指摘し、これは「絞殺を示している」と明かしたのです。
エプスタイン氏の死をめぐっては、著名人や有名セレブたちに関するいかがわしい情報が暴露されることを恐れ、殺害されたのではないかなどの陰謀論が取り沙汰されています。
なかには、エプスタイン氏の遺体の写真を見て、「エプスタイン氏本人の遺体ではない」といった声も上がっています。
なお、2023年に矯正施設の監視・運用ミスを示す大量の文書がリークされています。
それ以後は、エプスタイン氏の死因は自殺とされ、施設の運用改革が進められています。
理由⑧アドレノクロム犯罪も行われていたという噂がある
エプスタイン島では、未成年少女たちへの性加害だけでなく、セレブたちがアドレノクロムを服用するために、島を訪れていたといった噂もあります。
児童を虐待してアドレノクロムを抽出し、殺害するという酷い内容です。
複数の記事によると、子供たちに極限まで恐怖を与えてから、意識のある状態で目から脳幹に注射器を差し込み、アドレノクロムを採取していたとあります。
しかし、アドレノクロムは止血効果はあるものの、実際には、アンチエイジング効果はありません。
なぜセレブたちは、このアドレノクロムを求めてエプスタイン島を訪れていたのか、調べるほどその謎は深まっていきます。
理由⑨地下施設が恐ろしい
エプスタイン島には、大規模な地下施設があります。
地下の浴室には、歯医者の治療で使用するような治療器具と椅子が備え付けられていました。
これらの治療器具や椅子は、虐待した小児の松果体に管を差込み、アドレノクロムを抽出する際に活用されていたのではないかと言われています。
あまりにも恐ろしい内容であり、日本で報道するのは厳しいのかもしれません。
理由⑩証拠を保管していた倉庫が原因不明の爆発をした
2022年12月15日に、エプスタイン事件に関する証拠品を保管していた倉庫が、爆発しました。
この爆発で証拠品が、消失してしまったのです。
誰かが証拠隠滅を図ろうとしたのか、わかっていませんが、全ての真実が明らかになることが難しくなってしまったのです。
ますます謎が深まるばかり。
エプスタイン事件は日本で報道されないほど恐ろしい事件
今回は、海外では話題になっているエプスタイン事件は、なぜ日本では報道されないのかを調査してきました。
2024年1月に機密解除となったことにより、裁判資料の文書が公開され、誰もが知る著名人や、有名セレブの名前が記載されていたので、驚きましたね!
さらには、日本で報道するにはあまりにも恐ろしい内容だということも、よくわかりました。
証拠資料は、爆発して消失してしまいましたが、真実が明らかになることを願っています。
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